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NTS教育研究所スタッフによる【学び】をキーワードにしたコラム

「理科実験入試」や「写真冊子」にみる小野学園の楽しさ新しさ

◆ 昨年末、小野学園よりまた楽しい冊子をいただいた。「写真で見る小野学園」〜こんな1年が待っています!〜というものだ。いつも1枚ずつA4サイズのハガキのような形式で送っていただいているあの写真シリーズなことはすぐにわかった。

◆ 「発刊にあたって」には、"小野学園女子中学・高等学校では、「『どっちもできる育成』:社会で生きる。家庭で生きる。両方で生きる。どちらも自由に選べる基礎を育てます。」というビジョンを掲げています。"と記され、これを内外に伝えるために、2006年6月より毎週校門掲示板にトピックスを掲示していることが添えられていた。そのトピックスをまとめたものがこの冊子である。

◆ テーマを拾ってみると、「あなたの人生 1mm動かしてみませんか」「英語漬けの3日間(イングリッシュ・サマーキャンプ)」「脳ゲノム」「148メートルの手巻き寿司」「科学者しかできない実験をしました」「1題30秒×100題!」「お母さんはやりくり上手」「行儀作法も教養のうち」など、面白そうなものばかりだ。

◆ ホームページ掲載も大切だが、こうした紙媒体を使ったダイレクトなアピールもわかりやすくて楽しいし、何より校門の掲示板に掲示しているところが心憎い。「148mの手巻き寿司」では、毎年8月30日に行われている荏原町商店街でのボランティア活動の様子が記されている。地域の皆さんもこの「トピックス」掲示をきっと楽しみにしていることだろう。

◆ そういえば、学校でどんな活動をしているのかは、説明会や行事を見学しに行かなければ、たとえ近隣住民であってもなかなかわかりそうでわからないことかもしれない。最近は「教育活動のニュースを頻繁に発信している学校サイト」も増えていて、小野学園も「今週の小野学園」で週ごとのトピックスを写真とコメントで楽しく紹介しているが、これとあわせての掲示が嬉しい。

◆ 今年の小野学園の入試応募倍率を見てみると、残念ながら、2月2日19時の段階では定員にやや満たない状況となっているが、まだ2月6日の「理科実験入試」(2/5締切)が残っている。私の経験上では、男子、女子、共学を合わせても、「理科実験」に特化した入試というものはこれまで行われてきていなかったように思う。そう考えただけで楽しい感じがしてきた。

◆ そこで、先ほどのトピックスの「科学者しかできない実験をしました」を見てみると、文部科学省が推進している最先端の理科実験、「サイエンス・パートナーシップ・プログラム」を採用、DNA鑑定で植物の種類を特定する実験をしたことが記されている。ますます楽しそうだ!!

◆ ちなみに、昨年までは「2科」「4科」「国・算・英」「理科実験入試」からの選択だったものを今年から「理科実験入試」として独立させ、理数系を応援していくことが学校ホームページに記されている。昨年の「理科実験入試」の問題は、"「お父さんにとってどのおつまみがいい?」つまり「ポテトチップ、サラミの油の量はどうやってはかる?」"であったことも掲載され、課題解決のために、実験の方法を考えられる人が合格できる入試≠ナあるという。

◆ このほか、国公立・難関私大合格を目指す受験生を対象とした「特待入試」を4科で新設し、入学後は特別講習により学力アップを図るなど、入試改革を積極的に進めていることがわかる。

◆ 昨日の「入試トピックス」で取り上げた中村や、かつての鴎友学園女子、品川女子学院なども、受験生や在校生、その双方の保護者との積極的な対話によって数々の改革や創意工夫をコツコツと重ね、応募者を増やしてきた学校と言えるだろう。そして、その改革や工夫はこれからも続けられていくに違いない。

◆ インターネットで何でも検索できてしまうような時代になったからこそ、受験生や在校生、保護者や地域と学校との関係を「より近いもの」「より深いもの」にしていくことが、小野学園だけでなくすべての学校に望まれていることなのかもしれない。そういえば、前述の「理科実験入試」の問題も身近なものだ。今年のテーマもどんな「理科実験」になるのかとても楽しみになってきた。


※参照→次に注目される小野学園女子の教育

山本 真美

2007年2月3日更新

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