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NTS教育研究所スタッフによる【学び】をキーワードにしたコラム

聖徳学園中学校の「知の構造」と「和」

◆受験する中学校を選ぶ。12歳の小学生にとって、そして家族にとって極めて重大な決断である。そして選ばれた学校は、理念に基づいて子どもたちを育んでいくのだ。そういったなかで、武蔵野市にある聖徳学園中学校には、少しずつ学校選択者の目が向き始めている。

◆聖徳太子の「和」の教えを建学の精神とする同校は、学内のたゆまぬ改革のなかで、独自の教育システムを創りあげてきた。アメリカの心理学者ギルフォード博士の知能構造理論にもとづいて、生徒たちを刺激し、創造性を高めていくための様々な仕掛けを構築している。

◆すべてを紹介することはできないので、ぜひWebページを見ていただきたいが、そこに流れているのは、いかにして知を構造化していくかという問いかけである。なにをあたりまえのことを、と思われるかもしれない。しかし、そのモデルを明確に示しているところが聖徳ならではの試みと言えよう。「教育方針」のページなどは、見慣れない言葉も多いかもしれないが、まさに同校の考えるモデルが詳細に記されている。

◆知の構造化の具体的な手段として、同校は積極的に校外を活用している。年間3回にも及ぶ宿泊行事や大学と提携した授業など、生徒たちは中高生という多感な時期に、多様な角度からの刺激を受けることになる。そしてそれは同時に、そういった様々な行事や外部の力を、学内のカリキュラムと有機的に結びつけることのできる教師が存在していることの証明と言える。創造的な教師とのコミュニケーションは、何よりも生徒たちにとって大きな刺激となっているはずだ。

◆新たな試みやたゆまぬ変化は、時には見慣れない、聞き慣れない言葉として現れ、ある意味で受け手にとっての不安にも繋がる。しかし、不易なる部分はあれども、時代の流れに合わせて、変わり行かねばならない部分もまたあるはずだ。ぶれない理念のもとに、進化し続けているという試行錯誤のサインは、注目すべき学校選択の視点となるだろう。ある意味で、丁寧に情報を読み解く学校選択者の視点が試されている。

◆聖徳学園中学校が放つ変革のメッセージ。2月4日、最後の締切まで、受験生には受け取るチャンスが残されている。


川頭 邦晴

2007年2月1日更新

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