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| NTS教育研究所スタッフによる【学び】をキーワードにしたコラム |
| 京北学園 新入生との出会いは保護者面談から |
| ◆「説明会の枠を越えた京北学園の対話」( http://eri.netty.ne.jp/school-rep/scl/20070116.htm ) でも紹介されているように、京北学園には「生徒・教師・保護者との間の細やかで豊かなコミュニケーション」があふれている。 ◆説明会での『「子育て支援」ミニ講演会』、在校生の保護者との「親と教師の学習会」など、多様な機会を設け、生徒をとりまく関係を様々な切り口からを保護者とともに考える場をつくりだしている。そこでは必ず、作文や俳句といった生徒の作品を通した視点からコミュニケーションが語られる。一般論ではない。京北学園で今まさに学んでいる生徒が何を思い、何を考え、表現しているのか。作品に表れてくる微かなサインにも目をこらし耳を傾ける、先生方の姿勢が伝わってくる。 ◆発せられたものをまずはありのまま受け入れる。そしてそこからともに学び、進んでいこうとする。作品、つまり生徒の声を大切にする講演会や学習会からは、そんな学校の像がうかびあがってくる。こうした先生方の思いは、生徒だけでなく保護者に対しても等しく向けられている。それがよくあらわれているのが、入学式前に行われる保護者面談である。 ◆入学前の時期、合格を手にした子どもたちは、大きな期待に胸をふくらませると同時に、未知の環境への不安を多少なりとも抱くだろう。それは保護者にとっても同じことだと言える。保護者面談はまず、普段の健康状態や生活の様子を聞くことから始まる。6年間生徒を預かるにあたって必要な情報を、先生方はまずは丁寧に、とにかく聞く。そうしてじっくり話を聞いているうちに、最初は当り障りのないことを話していた保護者が、突然堰を切ったように思いのたけを語りはじめることがあるのだそうだ。そこで初めて、子どもの生の姿があらわれてくるのだという。 ◆「ひとりの人間のすべてを受け止めるのは、我々教師にとって非常に重たいこと。でもそのプレッシャーがあるからこそ、一人ひとりの生徒に対してどう向き合っていこうか、という緊張感を常に持ち、真剣に考えることができるのです」と先生方は語る。 ◆「聞く」という一見何げない行為。しかし京北の先生方はその行為がいかにコミュニケーションを豊かにし得るかという可能性を認識されている。だから学校の中で外で、様々なチャンスに常に自己研鑽を欠かさないのだそうだ。講演会などで紹介される生徒の作品はどれも、ユーモアに包まれた中に、素直なありのままの気持ちがぶつけられている。京北の生徒たちののびやかな表現は、聞いてくれている人がいるという安心感の中にいるからこそ、生まれてくるものなのだろう。まずは聞き、受け容れることからコミュニケーションをスタートさせる。教育再生会議で教師の質が問われているが、こういった先生方の確かな力に裏打ちされている京北に流れている細やかで豊かなコミュニケーションに、その解決の糸口があるのではないか。学校選択の最後の詰めを考えるときのヒントになるのだと思う。
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吉井 千花
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2007年1月29日更新
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