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| サイエンスの持つ「大局観」 |
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◆ 中学1年生の生徒たちは、この施設をまわりながらワークシートを記入していくのだが、普段なかなか見ることのできない様々な生物に大きな刺激を受けたようである。目玉であるクジラはもちろん、カニやエビ、アザラシなど多様な生物の標本や模型が目の前にある。さかんに歓声をあげたり、先生や施設のスタッフに質問をしたりしていた。 ◆ ともすれば、校外学習は単発で終わりがちである。しかし、同校ではこういった活動と授業が繋がる仕組みを構築している。今回のメインテーマであるクジラは、国語科で扱った題材から繋がっている。教科書で「クジラたちの声」という文章を学習した直後の、今回の特別授業。サイエンス担当の青木先生は、「国語の教科書で、クジラのコミュニケーションに関する文を扱い、その後に実際に本物を見て、話を聞く。そうすることで、より身近にイメージできるようになるはずです」と語る。 ◆ また、クジラは様々な分野への出発点にもなる。生物学で魚類と哺乳類の違いを考えたときに生徒たちはきっとクジラを思い出すであろう。クジラの構造や仕組みから、モノの流れに思考が飛躍する生徒もいるであろう。すぐに何かに繋がるわけではなくとも、今回の体験は生徒たちにとって強烈な体験として残るはずである。 ◆ 青木先生はまた、「今回の体験は碁で言えば布石です。決して捨石ではないのです」と語っていた。布石という言葉からは、これから先に用意された様々な仕掛けへの自信がうかがえる。中学生という多感な時期に、様々な「ホンモノ」の体験をさせること、それは中高6年間という大きな流れの中で、かえつ有明ならではの形として現れてくるのであろう。 ◆ 大局的なプログラムの構築と、その土台となりうる臨海エリアという空間。これからの流れの中で、どのような布石が積まれ、どのような形が現れてくるのか。かえつ有明のこれからには、注目すべき点が多くある。 |
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川頭 邦晴
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2006年10月27日更新
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