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| 「かえつ有明」の真骨頂 |
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◆ 受験生があるいは保護者が新しい共学校「かえつ有明」に期待する魅力とは何だろう。それはもちろん、明快な学習ストーリーの組み立て、徹底した進路指導や目標設定、新校舎や文化的にも科学的にも経済的にも有利な地政学上の条件などが挙げられる。 ◆ しかし実際にはさらに奥深い教育の発想を教師1人ひとりが持っているところに魅力がある。「サイエンス」という新しい講座の創出にその一端が見え隠れしている。法政大学ボアソナードタワーの実験室で授業をするなどかなり本格的な科学教育を実践しているが、大事なのは科学の目のようだ。 ◆ 青木先生と福山先生は「われわれの考える『サイエンス』は、自然科学の知識が社会でどのように生かされているのかを知り、自分の考え方や生き方を自分の言葉で語り、コミュニケーションできる力を身に付けさせること」であると語られる(「Netty Land かわら版2006年7月号」から)。身近な自然現象や社会現象は、一見複雑でも、原理が論理的に組み合わさり結びつき合って生まれている。 ◆ それらの現象を観察し、探究し、論理的に検証し、論文を発表しという構えは、自然科学者にとっても社会科学者にとっても、共通している。国語と理科の統合による「サイエンス」という講座は、麻布学園の「世界」という講座と発想を同じくしているのではないか。現象の背景を横断的に探究し、新しい知識を創造する学際的プログラムなのであるから。 ◆ このような「かえつ有明」の「サイエンス」の学際的発想は、寺田寅彦の随筆「茶わんの湯」のエッセンスでもある。あるいは、幼いファインマンが今で言うチョロQは何のエネルギーで走るのかについて父親と対話したというエピソードに通じるものがある。 ◆ しかし、何と言っても魅力的なのは、教師の眼差しである。ちょうど今中学1年生がサイエンスの一環として、HONDA体験学習プログラムをツインリンク茂木で実施している。好奇心、発想、開放的マインド、内側から生まれるクエスチョン・・・。生徒たちはどんどん変化しているが、この生徒たちの変化を見逃さない教師の眼差しこそ、そもそも複眼的で学際的であり、それゆえ魅力的なのである。
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本間 勇人
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2006年8月29日更新
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