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NTS教育研究所スタッフによる【学び】をキーワードにしたコラム

春日部共栄中学校の生徒が描くリーダー像
春日部共栄中学校のWebサイトを拝見していたら、「講演会」というのが目にとまった。様々な分野の専門家が同校を訪れ、自分の経験や研究内容を語るというもののようだ。2005年度は9回もの講演会が開かれている。今年度も1年生が入学したばかりの4月に第1回がすでに終了。同校Webサイトから分かるだけでも、医療、ネットビジネス、物理学、スポーツトレーニング理論、日独の文化交流、南極探査、ロボット工学など、実に多岐に渡る分野の最前線において現役で活躍している方々が招かれている。しかも、講演者のほとんどは春日部共栄の卒業生。自分たちと同じ環境で学校生活を送った先輩方の話は、きっと興味深く生徒の目にうつるのだろう。

「この国で、世界のリーダーを育てたい」というビジョンを掲げる春日部共栄中学校では、Webサイトで「今、真のリーダーに求められるのは、人類や地球に関する問題意識と、あまたある難問に解決への道筋を与える叡智とビジョン、異文化の他者と力をあわせ実現するための「夢みる力」とコミュニケーション力ではないでしょうか。」とリーダーのビジョンについて語っている。講演会では、分野は違ってもまさにここに語られているようなリーダーたちと向き合うことができるのだ。

今中学生活を送っている生徒たちが将来どのような夢を見つけて自分の道を進んでいくのかは、まだまだ未知数。しかし、どんな将来を選ぶにせよ、世界で活躍するリーダーたちに共通する何かを、この講演会でイメージできるのではないだろうか。

春日部共栄のプログラムは、キャリアのイメージだけで終わらない。これから自分たちが身に付けていくべきリーダーシップを中学1年生から体感するプログラムが用意されている。それがまさに現在進行中の「HONDA『最先端教育プログラム』」だ。

この3日間には、自分たちで課題を発見するという「人類や地球に関する問題意識」、その課題に対して自分たちなりの提案を行うという「あまたある難問に解決への道筋を与える叡智とビジョン」、その過程で徹底的にチームで議論する「他者と力をあわせ実現する」「コミュニケーション力」が包括されている。

3日間、夢中でチームメンバーと議論したりプレゼンテーションをする中で、生徒たちは自己の問題意識を自分自身の中で問い直し、問題解決にチャレンジをしていく体験をする。メンバーと議論する中で、コミュニケーションの壁にぶつかることもあるだろう。

3日間という限られた時間の体験、しかしそこで体感したことが、講演会での先輩たちの話とふと重なり合い、生徒たちの中で自らのリーダーのイメージが立体的になっていくのではないだろうか。このイメージが、いつか自分の夢を見つけたときに、その道を切り開いていく原動力となるのだろう。 近い将来、春日部共栄中学校からどんなリーダーが巣立っていくのか、期待したい。
吉井 千花
2006年6月13日更新

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