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NTS教育研究所スタッフによる【学び】をキーワードにしたコラム

共栄&Honda最先端学習の出発点はコミュニケーション

今年で実施6年目を向かえた共栄&Honda最先端学習。第1回目のプログラムが4月22日に行われた。共栄生の特徴は、とにかく何事にもオープンである。初めて見るスタッフにも臆することなく声をかけてくる。そのあまりにもストレートで開放的な姿勢にスタッフのほうが気後れしそうになる。

今回は織田信長と明智光秀を題材に、コミュニケーション行為について考えてみる。「泣かぬなら・・・」で始まる3つの句とそれぞれを詠んだ人物は?という問いから考えはじめた。「泣かぬなら 殺してしまえ ほととぎす・・・が織田信長!!」他の二つも勢いの良い声であちらこちらから声があがる。

  「具体的に織田信長の人物像はどのようなイメージ?」
「自分に従わない人はすぐに殺してしまう・楽市楽座・自己中心的・幼い時はうつけ者と呼ばれていた・新しいもの好き」

  「明智光秀は?」
「裏切り者・まじめ・影が薄い・本能寺の変」

イメージが描けたところで、二人のコミュニケーションのタイプをCILO【創造型(Creative Communication)、双方向型(Interactive Communication)、学習型(Learning Communication)、抑圧型(Oppressive Communication)】という4つのコミュニケーションスタイルに分類し、どのようにすれば本能寺の変という結果にならずにすんだのだろうかという解決策を発表してもらった。
(詳しくは→http://eri.netty.ne.jp/honmanote/sclstudy/2003/0616.htm参照)

  「もう少し、お互いに耳を傾ければよかった。つまり、LCを高める」
「もっとルールを織田信長がはっきるさせればよかった。OCを高める」
「お互いの情報をより広めればよかった。あと、織田信長の新しいもの好きな発想を受け止められればよかった。光秀がCCを高め、二人ともICを高める」

  「色々な意見が出てきたね。なるほど、それではこの発表をするまでの自分たちのチームのコミュニケーションスタイルを振り返ってみてごらん。自分はどういうコミュニケーションスタイルをとっているのだろう」

すると、子どもたちからはCILOグラフを描き、そこに自分自身を鏡のように映し出し、実に的確にとらえていることがわかる。

Aさん
  「規則は、守ろうと思えば守るけど守る気持ちはあまりない。悪く目立つ事が多いけど、それなりに努力はしてる。思いやりはないけど他の人の意見をとり入れるのは得意。他の人の考えは否定せずに、自分の意見も伝えることができる。情報はほとんどない。自分の考えがほとんどで、分からないところは調べる。CCは自分の考えがたくさんあるから高いと思った。工夫したりアイディアを出すのはちょっと・・・」

Bさん
  「今まで、相談などをしたときも、他人の意見を聞いて、それを推敲することが多かったので、CCは低く、LCは高くした。そして、情報を集める力は、平凡だったので、ICは普通に、他の人とは違うことなどをしなかったので、OCは高くした。」

Cさん
  「CCについてはもう少し伸ばしたい。
ICは普段もかなりあるので良いと思う。
LC思いやりが最近減ってきたから、改善必要。
OC規則にはうるさいからいいと思う。」

今まで担任の先生方がどのように生徒と対峙してきたかが想像できる。おそらく、一人ひとりとの対話を繰り返してきたのだろう。共栄の生徒には自分自身から目をそらさず、捉えることができている。捉えることができなければ、意識することはできない。意識する場を創ることで、変化に向けたチャレンジが始まる。安心して対話をする空間作りが行われたら、知的な対話へとシフトしていく。そして、その対話はやがて、一人ひとりの中でとりおこなわれ、大学の小論文に匹敵する1200字の作品に表現されていく。共栄&Honda最先端学習の一年が今年もはじまった。

石井 麻美
2006年4月28日更新

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