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NTS教育研究所スタッフによる【学び】をキーワードにしたコラム

女子学院の入試問題をとおして
入試問題に見る学び(3)」で、女子学院中学校の理科の入試問題が紹介されている。ボールの軌跡を素材として、普段の体験や目にする現象からいかに論理を発見し、創造につなげられるかを問う問題。この問題をとおして、女子学院の学びを見ることができる。

その一例が、「身近な人たちの戦争体験聞き書き学習」という1980年から継続されている中3の夏の課題だ。祖父母など実際に戦争を体験した人から当時の話を聞くのだが、ユニークなのはまとめ方として、5000字ほどの物語を創造することだ。作品をいくつか読んだが、ひとつひとつの物語の完成度がとても高い。登場人物の表情、行動、情景が手にとるように伝わり、読み手の共感や感動を生む。

「聞き書き学習」と言うが、聞いて書くだけならこのような作品には仕上がらないだろう。「聞き」と「書き」の間に、時代背景など事実を正確に知るための丁寧なリサーチ、伝えたいことを登場人物のせりふで表現するための編集のプロセスがあってはじめてストーリーが創造されていることが、ひとつひとつの物語からうかがえる。

ホームページにも紹介されているとおり、『生徒の旺盛な学習意欲を満たすよう、授業は実験、観察とその考察、レポート、作文、作品制作などに時間をかけ、学習の仕方を体得することを目標』とする女子学院。

理科という教科の入試問題から、まさに体験→探究→創造という学びの基礎を知ることができる。
吉井 千花
2006年2月5日更新

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