NTS教育研究所NTS教育研究所
ホーム編集者コラム【2006年度入試問題〜思考過程の表現が重視される〜】

NTS教育研究所スタッフによる【学び】をキーワードにしたコラム

2006年度入試問題〜思考過程の表現が重視される〜
東京、神奈川の入試も3日目を迎え、様々な学校の入試問題を見比べてみると、興味深いことがわかってくる。例えば、桜蔭の国語で文中の登場人物の気持ちを説明しなくてはならない。これに対する文字数の制限が250文字である。麻布の社会 (http://eri.netty.ne.jp/nyushi/2006/02.htm)でも紙を使った情報伝達手段の代表例である新聞「以外」に、同様のものを挙げた上で、その情報手段の社会的影響力を120字〜160字以内で論じなければならない。

開成の社会の入試問題は、地図を見て答えるのではなく、自ら地図をイメージしなければ解答できない問題になっている。東西南北に山手線の路線を示す線と東京駅の位置のみが示されている地図に、東京湾や下町低地など4つの条件を描かなければならない。

武蔵の社会・理科(http://eri.netty.ne.jp/nyushi/2006/01.htm)の問題でも同様に、地図に海岸線や富士山、江戸時代の東海道を書込み、完成させなければならないが、それ以上に興味深いのが袋入りのネットが受験生に配られ、そのネットを引っ張った時の網目の形で気づいたことを文字だけでなく、図などで表現しなさいという問題である。ネットは持ち帰ることができ、お土産付の入試問題になっている。

今日、2月3日、東京では公立の中高一貫校が5校適性検査を行った。いくつかの公立中高一貫校の適性検査例を見てみると、選択肢を選んで解答するような問題は少なく、記述であると同時に、思考過程を表現させる問題が多いようだ。このような問いを出題しているのは、知識だけではなく、知識や体験を活かしながら新たな知を生み出せるかどうかを測りたいからだろう。私立中高一貫校だけでなく公立の中高一貫校もこのような問題に果敢にチャレンジしているということは学校選択者にとって歓迎すべきことだろう。

石井 麻美
2006年2月3日更新

このページのトップへ▲
ホーム編集者コラム