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中村中学校の特待生入試ブレイクの背景
東京、神奈川で中高一貫校の入試が始まった。そしていよいよ今年から東京の公立中高一貫校5校の適性検査も加わった。学校選択の幅が学区などの制限を受けずに(制限の広い狭いはそれぞれの学校に特徴があるが)広がり、公立中学も学校選択が可能になったという意味では中高一貫という新しい学校選択の幕開けと言えるかもしれない。

目黒区の八雲学園と桜修館ほどの近距離ではないが、中村中学校の隣の墨田区に両国高等学校附属という公立中高一貫校が開校した。そんな中、中村中学校の特待生入試は大ブレイク。昨年112名に対して、今年の応募者は265名。

八雲学園同様、公立中高一貫校との近接が相乗効果を生んでいるのかと思い、梅沢先生にインタビューをしたところ、「今年はとにかく大学実績がよくなった」し、「このような情報がきちんと発信できたこと」という回答が返ってきた。なるほどと納得はしたが、なぜ大学実績がよくなったり、情報をきちんと発信できるようになったりしたのだろうか。隠れた理由があるはずだ。

学校説明会に訪問する機会や小林理事長・校長先生などのお話を聞く機会がしばしばあるが、そのときに感じることは、学校全体のコミュニケーションがオープンであるということである。

入試を受けに来る生徒をもてなす校長先生はこう語る。「それぞれ様々な事情があって本校に来ている中、良い緊張感は必要だがピリピリした雰囲気は作りたくない。だからこそ、笑顔で語りかけ、教員全体で雰囲気を作り上げるのがうちらしいでしょう」と。合格発表の風景を見に行った時も、学校選択者の対応に、在校生も加わり、学校を案内したり、質問に対応したりしていた。活気があり、スムーズな動きが全体に見てとれるのは爽やかである。こういう雰囲気こそ学校全体のコミュニケーションがうまくいっている表れなのである。

石井 麻美
2006年2月1日更新

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