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私学の先生方の教育コラム10
論説「起きろ!」
逗子開成中学校・高等学校  岩 佐 直 樹 先生
逗子開成新聞「FREE THROW」31号(2000年9月30日発行)に掲載された論説をご寄稿くださいました。
 今年も昨年同様に本校のポスターが作成された。
目的は、逗子開成の名やイメージを社会に一層広めるためと、十一月に行われる入試説明会を告知するためである。
 昨年のポスターは、青を基調に、本校のキャラクター・ゴンズイの上半身をB2の大画面に大胆にあしらったのもである。
 その一般的な学校ポスターのイメージを大きく逸脱した斬新なデザインは大変好評になり、ある受験雑誌の誌上コンクールでも、首都圏の私立中学の中で大賞に輝いた。
 このように昨年は、ポスターとしての目的を充分に発揮し、ゴンズイとともに逗子開成の知名度をより広め・深めることができた。
 
 今年のポスターは、昨年に続き芸術科の大村先生がデザイン・制作された。先生はポスター以外にも学校グッズや体育のトレーナー、また屋上のデザインまで校内で幅広く仕事をされている。
 今年のポスターでは、今までのコンピュータでの平面上のデザイン(イラスト)ではなく、色粘土を使い、ゴンズイを立体で実際に作られた。これを写真で撮り、コンピュータ上でポスターに仕上げるという、マンネリを嫌う大村先生の新たな挑戦となる実験的な作業となった。
 完成したポスターは、中学・高校のものとしては大判のB2の縦サイズで、白地の中央にゴンズイ(立体)が、右腕をマクラに気持ち良さそうに寝ている。ゴンズイの口からは鼻歌でも歌っているかのように、意味不明の文字や記号が漂い出ている。
 画面下には校名と入試説明会の日程、住所などある。これと中央のゴンズイの他は、画面上の中央にハデなピンク色で「起きろ」という文字があるだけである。

 気持ち良く寝ているゴンズイに「起きろ」の文字。よくあるように、その意味を説明するサブタイトルもない。見る人に「どのようにも解釈して下さい。」という開き直りも感じる。よって、ここではこれ以上の説明はしない。
 ただ、この一見シンプルなポスターからは、作者の大村先生の飽くなきチャレンジ精神と、二十一世紀を直前に、そして二〇〇三年の一〇〇周年に向かう、本校・逗子開成の底知れぬ不気味なエネルギーを感じるのは、私だけではないと思う。
2000年11月17日寄稿

---逗子開成中学校・高等学校URL http://www.zushi-kaisei.ac.jp/


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