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| 私学の先生方の教育コラム31 |
| 受験生・保護者に伝わる話 共立女子中学校・高等学校 渡 辺 眞 人 先生 |
| 学校フェア(7月3日東洋大学)で共立女子の渡辺眞人先生とお会いした。渡辺先生は、ご自分の学校説明会以外でも、こうして様々な場面でお話されていて、いわば共立女子の教育の伝道師。毎年たくさんの受験生が同校を選択して受験する。 保護者や受験生はどういう情報を、自分たちの≪学校選択アンテナ≫で受信するのだろう。渡辺先生が様々な場面で受験生や保護者に伝わる話としてどんなお話をしているのか、教えていただけませんかと質問したところ、フェア中は受験生や保護者とお話しているので、後日e-mailでということになった。 そして、そのメールはその夜すぐに送っていただけた。大変お疲れになっているのに、このスピード感とパワフルな行動と言説。これが共立女子の人気を支えているのかと改めて感銘を受けた。次のメールは、以上のような経緯でいただいた渡辺先生が語る共立女子の教育についてのレジュメである。 |
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● 本間勇人様、共立の渡辺です。約束ですので、家からメールします。 ● 話は創立当時のことから入ります。明治19年に創立し来年で120周年になるのですが、当時の義務教育の就学率は女子は 極めて不振で30パーセントに満たない状況でした。 そのような時代に小学校を卒業したあと通える学校を創りました。建学の精神は「女子の自立」「社会に有為な女性の育成」です。その当時は行けてもミッション系の学校しかなく、料理・裁縫・造花・刺繍などの技芸を授けるユニークな学校は雑誌・新聞で取り上げられ、その後にできる良妻賢母を標榜する学校とは、一線を画していました。今でもこの建学の精神は引き継がれています。どのようにかは、だんだんと話していくことにしています。 ● アクセスのよさ ● 位置と周りの環境 ● 新校舎のこと ● カリキュラムについては6日2期制の話など、制度の話もしますが、大事なことは背景を説明することです。たとえば、完全中高一貫の話については、高校入試停止のため中3が完全一貫の一期生なので、中3・2・1年は、それ以前のカリキュラムと比べるとかなり違ったものになっているという事。18年度はそれをさらに進化させたカリキュラムになっているという事。これはあくまでも学校の都合ではなく、生徒のニーズを満たすため対応した結果で、中1の9割以上は外部大学志望。高1では3分の2以上が難関校を志望。大半は大学偏差値60以上のマーチレベルを志望。希望学部は実用性を生かした職業を見据えた生徒増(法・薬・医)。そのためのカリキュラムでるという事ですね。生徒のニーズが結果的に実績になっているだけ(早慶上理190、マーチ200以上)という点は強調すべき重要な点です。 ● 併設校特別推薦でうちの大学に権利確保して他大学に行ってもよい事(中学に入れば大学までは最低保障)。大事なのは大学ではなく、本人は将来、何をしようと考えているのか。それを我々はどのようにサポートしているのかが肝心。そのため中学から将来を見据える機会を多く取っている。この「将来を見据える機会」の話がとても大切です。 ● 6年間を4・2と捉えている。4は文理選択の基礎。そのため基幹教科以外にも力をいれ、ありとあらゆる事を満遍なくやる。以上の事は美術と礼法を例にして話をします。 ● たとえば、美術では、私は「自分とは何かプログラム」と勝手に呼んでいますが、1年から2年の中頃までの想定自画像のプログラムは自分とは何かを探求し、結果的に将来を見据える大きな機会となっていると思います。並行してキャリアガイダンスを中1から緩やかに入れていますので、4年間は文理選択に向けて、また将来に向けての大切な期間になっています。2で自分の方向性を定め絞り、夢をかなえる期間になっています。この6年を4・2と捉える学校は珍しいのではないでしょうか。 ● それから行事が多い事。行事を通して「他者との関わりの中から己を知る事」などを話します。建学の精神は「女子の自立」「社会に有為な女性の育成」ですから、どこの大学が問題なのではなく、自分がどうしたいか生徒が自ら選択していけるような機会を仕掛けるのが本校です。この辺りを受験生や保護者の方々がどう感じていただけるかだと思います。 ● たいていはこういう話をしていると、ビジョンや理念はわかったし、それが実際の教育の中で生かされているということもわかったので、もっと具体的なことを聞きたいと学校以外のフェアなどで設置しているブースを訪ねてくださる方が多いのです。 |
| 2005年7月3日寄稿 |
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