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ホーム教育を考えよう:私学の先生方の教育コラム

私学の先生方の教育コラム13
ネパールの私立学校ラトー・バンガラ・スクールを訪ねて
女子美術大学附属 田村 敏幸先生
4人写っているのは左マノズさん(知人、カトマンズで旅行社経営、ポカラで日本語文化センター(専門学校)校長で昨年森首相がネパールに行ったときに市内を案内)、2人目は松井さん文化放送勤務(森林インストラクター)、女性はミラン・デクセット校長、右端はロータリークラブの会長デイレンドラ・シェレスタさん
 30年も前のトヨタ カローラ(車)が大きな顔をして、入るだけの人を乗せて走っているスモッグの多いネパールの首都カトマンズの古い街パタン。ここに、私立ラトー・バンガラ・スクールはある。12月27日カトマンズはデモ中であり(デモの原因はインドの人気俳優がネパールの悪口を言ったのが発端)、車は通ってなかった。

 ホテルまでは知人(後出のマノズ氏)の尽力で車が迎えに来ていた。次の日も車は走れないとのことで、我々はパタンまで約45分歩いた。寺院や博物館見学の後、学校を訪問した。休日にもかかわらず校長先生が丁寧に説明してくださった。
私立ラトー・バンガラ・スクール
 ラトー・バンガラ・スクールはほとんどの生徒が大学へ進学する私立学校。冬休み、トレッキングメインのネパール旅行に行った際、せっかくだから学校も見学してみたいと思っていたら、何度も来日していて教育事情に(本校も含む)詳しい知人のマノズさんの紹介によって見学が叶った。


 校舎はコンパクトで、4階建て。階段を(廊下のような空間もある)中心に教室が放射状に配置されている。建物は創設当時の(職員室)、特別教室(食堂を含む)、一般教室の3棟掲示物や作品をみると、生徒が主体性をもって取り組んでいるように感じた。
グレード1生徒のプロジェクト
「私の家族」
3つのR あるクラスのスローガン
1986年校長先生(地元財閥の家に生まれる)の土地に学校を創立。グレード5までは26名の組に2人の先生がついて工夫を凝らした(私の目には生徒主体の)クラス運営をしているように見えた。教室の中にはカーペット敷きの相談コーナーがあり、生徒と先生が相談できる。各学年の目標がはっきりしていて、それを校長先生が即座に答え、説明されることにびっくりした。
美術室の積み木
 生徒数420名教師50数名で、ネパールの学校の指導的立場にある。他の学校の教員の研修をしたり、教科書作成をしたりしている。教員の研修制度(アメリカへ)も盛んである。グレード11、12になると進学に力を入れた学習をするとのこと。ケンブリッジ大学にも15名ほど進学している。校長曰く立派な校舎の学校はいくらでも他にあるけど教育内容は負けないと力説していた(校庭はあまりなかった)。 また、土地の一画は普通の人たちが勉強できるよう開放したり、「コミュニティサービスプログラム」の中で、学内コミュニティへの貢献からはじめ、学年が上がるにつれて地域社会への貢献プログラムへ発展させるなど、地域とも密着している
 日本の教育と比較してみると、「手作りの教育」ということをもっとも感じた。各担当の先生は学校の生徒に合わせて教科書を作り、それを他の学校へも惜しみなく教えたり、配布したりしている。そして校長先生は各クラスが今何をやっているか、どんな状態か、何を目指しているかすべてきちんと把握している姿勢には脱帽した。
 また、自分の学校の先生がアメリカで研修してくると、その成果を他校の先生に広げていくという姿勢がある。自分のところだけがよければなどという思想でなく、とにかく全体のレベルアップを視野に入れた取り組みをしていることがすばらしいと思った。

生徒の描いた世界地図
自分の国はどこでも真ん中・中心で大きい
参考のために

●授業料
100ルピーが約160円 月収10000円の人はあまりいないと聞いています。
入学金 15000ルピー
預かり保証金 20000ルピー・・・返却される
授業料(月額)
1から5年    4300ルピー
6から8年    4500ルピー
9からIGCSE 4700ルピー
AICE 7500ルピー

IGCSE 国際中等教育修了証とAICE 国際高等教育修了証はケンブリッジ大学へ進学するために必要となる。(科学特別コースは1000ルピー追加)月額には昼食、ドラマ、ダンス、音楽、スポーツの代金を含む 交通料は別途

Rato Bangala Schoolホームページ
生徒の作品、行事の様子、学内出版物などを見ることができます。

●Rato Bangala Schoolのパンフレットの抄訳を現在準備中です。出来上がり次第アップいたします。


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