| 2002年08月23日 共立女子 渡辺先生から NTS本間へ |
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イベントを終えて(8月21日) 本間勇人様 共立の渡辺です。 8月11日のイベントが終りましたが、その際にはいろいろお世話になり、ありがとうございました。この対話の始まりが、奇しくも昨年の8月11日であることを思えば、まだ1年しか経っていないわけですが、それ以上の時の流れを感じます。 CALの学習プログラム研究は、本間さんが昨年6月にNTS教育研究所のHPで発信された「21世紀型学習プログラム協同研究の旅への誘い―総合的学習を超えて―」を読み「隗より始めよ」メンバーに思わず手を挙げたことから始まりました。そして、授業研究を進めるうちに、小学生に私学の授業体験をさせるイベントと21世紀型学習プログラムの本を出すことを、アルカディア市ヶ谷で行った10月のセミナーでぶち上げてしまい、この8月11日と『私学の挑戦―The授業―』(銀の鈴社)の出版になったわけですね。そこにいたるまでスタッフの皆様には大変お世話になりました。 最先端学習プログラムですから、今までの「チョーク・アンド・トーク」の授業ではなく、生徒と教師のコミュニケーションによる「グッドバイ・チョーク・アンド・トーク」のカリキュラムが必要になってきます。以来、何度もワークショップや勉強会を重ねてきましたね。9月28日の川合先生によるワークショップのあとの懇親会では、銀の鈴社の柴崎さんから、CALの活動がとても前向きで素晴らしいとの感想をいただいたことを思い出します。本の最終打ち合わせの時にも、内容について同様なことをおっしゃっていました。 プラトンの『国家』には教育の本質を理解するための、あの有名な「洞窟の比喩」が出てきますね。そこには洞窟の中で入口に背を向けて、奥の壁を見たまま縛りつけられている囚人がいます。そして背後には火が燃えていて、その光が彼らの後ろから照らしています。洞窟の壁に見えるものは、人形遣いが運ぶ繰り人形の影にすぎないのですが、彼らはそれが真実で自分の世界であると思い込んでいます。しかし、彼らが束縛から解かれて洞窟の外に出たならば、そこにあるものやそれを照らす太陽を知り、洞窟の中の世界が真実ではないことに気がつきます。 教育とはプラトンによれば何かを教えることではなく、そのような束縛から解放して洞窟の外に導くことによって、誰もが持っている眼を正しい方向へ向けさせることなのです。これはソクラテスの産婆術もそうですね。プラトンは洞窟の中で「チョーク・アンド・トーク」の授業やテストの点数にこだわることが問題だと言っているのです。 最先端学習プログラムは光と影で言えば、洞窟の外に見られる光の学習プログラムと言えます。CALに参加する学校と学習プログラムが増えればいいですね。 また宜しくお願いします。 |
