| 2002年01月21日 京北中川合先生からNTS本間へ |
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「授業の工夫について」 本間勇人さんへ 珍しく冬の雨が降っています。心が落ち着く気がします。昨日から中学入試の願書受付が始まりました。願書を出されたほとんどの人が、説明会や授業参観、授業研究・講演会でお会いした人ばかりで、全員に入学していただきたいという思いになります。今年の志願者は、単なる成績で本校を選ばれたというよりも、京北の教育のファンになっていただいた方たちが多い気がします。その証拠に3回目4回目の併願希望者には、難関校を受験する子どもたちもかなりいるようです。それが、昨年との大きな違いです。子どもたちの学習意欲を高められる質の良い授業を提供し、この親たちの支援に答えていきたいと強く思っています。 さて、授業研究では現在、中学1年生で東京大学教育学部の秋田喜代美助教授の支援を受けながらやっていることについては、まだ報告していませんでしたね。昨年の12月から始まった試みです。昨年暮れには、秋田先生と東大の学生15人が中学1年での授業を2時間参観し、その後討論会を持ちました。子どもたちは、授業に集中し参観者がいることも忘れていました。後で秋田先生は、メールで次のようなメッセージを寄せて下さいました。「本当に私自身が改めて中学生が何を今求めているのか、先生の授業から考えることが出来ました。たとえばボールというものを出すことがいかにコミュニケーションを考える上で意味を持ってくるのか、目に見え声に出すことの意味を考えた授業でした。授業の終わりの感想を書く時に私のそばにいた生徒がじっとペンも動かさず考えていてしばらく何を考えているのだろうと思ったら、命の重さについて考えたことを書き始めたのをみて、授業の中身が自分の中に入りそれをポツリポツリと自分の心を探りながら自分の言葉で確認しながら書いていく様をみせていただき、子どもたちの中に入り熟成していく授業ということを考えさせていだきました」と秋田先生はまさしく私たちが考え、構築しようと求めている授業について鋭く指摘してくださいました。さらに「子どもたちの言葉や実態に裏打ちされた中で、クラスや学校が変えていける、変わっていける手応えを感じ」たとまで言っていただきました。今年になり、1/16から授業研究を始めました。秋田先生の学生たち5人が、中学班として三学期の京北中1年の授業を記録するとともに、一緒に授業を作ったり、生徒との交流をはかる試みを始めます。最初は、「考えるとは何か」桃太郎の昔話から考える国語教師と川合のティームティーチング。1/22は、日常の国語・社会・理科・数学・英語の授業を観る。1/23は、英語教師によるボディーランゲージとコミュニケーション。1/30は、数学教師による数学のおもしろさ。その後、社会科・理科科と、子どもたちのモチベーションをあげる授業に取り組み二年に継続していくつもりです。
本間さん、面白いと思われるでしょう。京北中学の先生方も、楽しんで取り組んでいます。楽しんだり、緊張したり、恥をかいたり、子どもたちに助けられたり、教師たちが成長していける絶好の機会です。東京の文京区にあるという地の利は、我々に多くのリソースがあることをこの一年であらためて教えてくれました。千葉大の教授たちによる出張授業や東大・千葉大の大学院生による授業研究・学校開放、そして東洋大学工学部にて最先端の実験にチャレンジなどなど、我々は京北に進学してくれた子どもたちに少しでも「勉強のおもしろさ」を伝えたいと思っています。勉強がおもしろく思えれば、子どもたちは自らがどんどん成長していけることでしょう。先日19日の土曜日、保護者を集めて「伸びていく子どもたち・・支援者としての大人の役割」という講演会をしました。約200名の参加でした。親たちと連帯して、さらにいい教育を求めます。どうかよろしくご指導ご教示下さい。 京北中学校 川合 正 |
