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石井さんへ
昨日は、どうもありがとうございました。気になっていたことを話せたので少し気が楽になりました。「コミュニケーション」が世間で取りざたされている昨今、私なりに考え、実践してきたことを演習という形で表現してみたのですが、6年間で紡ぎだしてきたものをたったの2時間で欲張ったのですから、みなさんも大変だったろうと思います。そこで、次の項目を昨日の演習に付け加えて説明しないと、単なるハウツーものになる危険もあるでしょう。私は、ハウツーをつくるために親との学習会をしてきたのではなく、学習会をしていたら自然に昨日のようなことが「話せる」ようになったというだけのことなのです。
- 昨日の会は、教員仲間ということで、かなり「指示的」な言葉を多用しました。親との会では、何回もやっていくという発想ですので、一回2時間の学習で、親たちが演習をしてその後、グループで話し合い、それを全体に発表していただくというシェアリング・・分かち合いに重点を置いています。親もいろいろな方がいらっしゃるので、気づきもいろいろです。それを感想用紙で書いてもらって、次回までにまとめ全員の確認へと高めていくという方法をとりました。
- 親たちの学習会では、こちらの意図したことではなく、自分の子供の悩みを延々と語られるような場合もでてきます。グループの話し合いで起こりがちなのですが、それはそれで「悩んでいるのは私だけではない」という確認であったりして、親たちにはかなりの安心感を与えるようで、こんな場合も私の考えは押しつけないことにしています。これは、最近ブームのピア・カウンセリングの発想と同じだと思っています。ただし、先日の場合は、私の考えをみなさんには押しつけました。
- 近親者のカウンセリングはできないとよく言われます。私もそうだと思います。生徒にはできても、自分の子供には感情的になったり、ぶつかりあったりしてそして子供が成長していくというのが自然の流れだと今までは思っていました。しかし、最近子供たちの様子を見たり、親たちのとまどいをみると、従来の子育ては誰にでもできるという発想は怪しくなってきます。子供虐待や親子の密着、または青少年の「ひきこもり」などが日常的に報道されていると、教育の場でも考えていくことがありそうだと考えて実践し出しました。
- このような学習をすると、今までうまく行っていた子供との関係がぎくしゃくしたり、会話が怖くなってしまうということも当然出てきます。それは、今までの子供との信頼関係に至るプロセスを無視して、知識で対応しようとするからです。だから、学習に参加される方にはいつも、「うまく行っていることはつづける」「うまくいっていないことは、別なことを試してみる」ということや「以前にうまく行っていたことを思い出してなぜなのか学び、実行してみる」ということを話しています。全ての前提に「信頼関係」ということもあることも忘れてはいけないことでしょう。子育ては、全ての家庭の環境・親の育ち方など様々ですから、一つとして同じものはないでしょう。だから、学習する場合も、この場ではこうなったのであって、家庭に持って帰るときは、持ち帰れるものだけを持ち帰るという態度が非常に重要になります。各人が、様々なヒントを拾える場であるという程度の捉え方が、大切でしょうね。
以上、いろいろ述べましたが、疑問がありましたら、是非メールでやりとりしましょう。子供たちの援助をしていく姿勢を持ち続けるためには、様々な角度からの視点が大切です。今後ともお互い切磋琢磨して、成長したいものです。みなさんにもよろしくお伝え下さい。
京北学園 川合 正
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