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「想定自画像」


2. CAL事務局レポート

 共立女子中学校の美術で取り組んでいる「自我像」制作は、色々なイメージを絵や言葉にし、今度はその絵に題名をつけたりして、言葉にする。抽象から具体、具体から抽象をなんども行き来します。CALのワークショップの内容をレポートします。

自画像を描く授業の導入は、「自分」を言葉にすることから始まります。まずは「今の自分」を言葉で表現してもらいます。次に「過去の自分」。そして「未来の自分」。皆様も、発表していただくわけではないので、頭の中で、考えてみてください。

 次に、自分のプラスとマイナス面を表にして、書き出していきます。中学2年生の段階では、マイナスが多い生徒がほとんどです。
 では、色をイメージしてみましょう。
 では、「11月の色は?」。

<参加された先生方が、それぞれ頭の中で色を思い浮かべます。>

  じゃ、今日は晴れだったから、「晴れ」は何色?
  どんどんいきましょう。今日は恵比寿にいるから、「恵比寿」って何色?
  今は夜だから、次は「夜」ってなにいろ?
  最後に、今窓から空が見えるけど、「空」って何色?
  では、今の言葉を全部"の"で結んでみましょう。その結果、イメージしたのは何色?
こうなります。「11月の晴れの恵比寿の夜の空」の色は?
 
<思わず、う〜ん、と考え込みながらも、なんとなく色のイメージが浮かび上がります>

 今は、身近な例を取り上げてみましたが、今度は、ちょっとはなれて
「6月の雨のマダガスカルの朝の空」の色は?と生徒に問いかけます。正しい答えなんてありませんよね。何色でもいいのです。そして、今思い浮かんだ色もまた、その日の気分や状態によって変化します。それでいいのです。色のイメージも、変わったら、変えればいいのです。水彩画ですと、色を重ね合わせたり、変更するのは難しいと思いますが、今回使用するアクリル絵の具は色を重ねていくことができるので、後からでも修正することができます。

 この後は、ワークショップにあるように、輪郭ではなく、影で形をつくっていき、描いた作品をあえて塗りつぶし、そこにできた抽象的ないイメージにタイトルをつけることで、具象化しました。中学2年生は、悩むけれども、かならずタイトルを決められるそうです。題名を決めるときは、生徒それぞれが自分の経験や、今感じている事柄から言葉をつむぎぎます。ここで決められたタイトルはまさに「心のメモですね」という一言で、中城先生のワークショップは終了しました。


 中城先生が共立女子中学校研究報告で報告された「中学2年次における想定自画像の実践」から引用、抜粋した文章と6年間の美術教育課程をごらんください。学校でどのように取り組まれているかが、詳しく記述されております。さらに、白黒ではありますが、生徒が実際に描かれた作品をいくつかご紹介いたします。

NTS 石井麻美



  1. ワークショップ
  2. CAL事務局レポート
  3. 中学2年次における想定自画像の実践(2000年度共立女子中学校研究報告より)



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