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◆生徒の部
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| 共立女子中学校・久永先生の算数 |
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by 前田恭子
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| こどもたちは定規など筆記用具を用意して先生を待ち構えていました。「おはよう。」と久永先生が教室に入ってきます。簡単に自己紹介をして、「この中に共立を受けようと思ってる人いますか?」とたずねると子どもたちが手をあげますが、よく見ると男子もいます。「女子校なんだけどなぁ。」
「わずか30分間の授業なのであっという間に終わってしまうんだけど、今日は『角』をやります。三角形の3つの角の和が180度ってコトはみんな知っているかな?」「知ってるー!」と元気に反応する子どもたち。もちろん緊張してる子もいるようです。久永先生は授業前の雑談をしているのかと思ったのですが、そのまま授業に入っていきました。 |
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子どもたちが教室に集まると、スタッフは時間割りと移動教室の説明を行ないます。「緊張してトイレに行きたい人はいませんか?この中村学園は女子校なので、トイレはほとんどが女子用なんです。」授業の前に、臨時で男子用に設定したトイレへ男の子たちを案内します。「今、トイレに行きたい人いるかな?」スタッフが優しくたずねると、少々緊張しているのでしょうか、「念のため・・・・」と言いながら数人がトイレへ。こうして女子校のトイレに入ることも貴重な体験です。「オレなんか女子校来たの初めてだもんね。」 |
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「では何で180度なのかは知ってる?小学校で、先生が紙で作った三角形を破いて見せてくれたりしたかな?」「え?そんなの知らない。」「見たことないかな?こうやって・・・。」久永先生が黒板に三角形を書いて説明すると、「あー、見たことある!」と何人かが声をあげます。こうして三角形の3つの角を合わせると、本当に180度になるという実感が持てるのです。 1組の平行線に斜線を交差させて、「それじゃ、この中に等しい角があるのは知ってるかな?」と次の質問に移ります。「えっとねぇ、あそことあそこ。」と元気良く答える男の子がいますが、口で言ってもどの角のことなのか、互いに通じにくいようです。「じゃぁ、等しい角を全部黒板に書いてみて。」と久永先生は男の子を指名します。 男の子は黒板に向かうとすぐに答えを書いたようですが、久永先生からは、「もう書けた?他にはもうないかな?ないの?じゃ、いいよ。」とそっけない声が掛かります。先生の話し方ではまだ他にも答えがあるのか、もう答えが全部出揃ったのかが分かりにくくて、子どもたちはちょっと迷ってしまうようでした。 |
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「対頂角って知ってる?知ってるのか。じゃ、これは知ってる?同位角っていうんだけど。あ、知ってるの。すごいな。」みんな学校や塾でひととおり勉強した後のようで、用語など知っている事柄は多い様子です。 名札を見て名前を当てながら久永先生は授業を進めます。「みんなコレ考えて。この角を求めるには三角形のどの辺を伸ばすといいんだっけ?どこに線を引く?」当てられたひとりが黒板に自分の答えを書き込むと、「そうだね。他のところに引いた人いない?みんな一緒?そう?いないの?」と声を掛けます。答えはひとつきりではないので、違う考え方をした人がいればみんなの前で発表して考え方を説明する、そんなふうにしてみっちり30分間の授業が行なわれました。 |
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「解けた!」と思って自信満々に黒板に向かった子も、「それでいいの?もうおしまい?」と声をかけられると自信がなくなってしまいます。「あ・・・忘れちゃった・・・。」「えっとぉ、ここだったかな?」と躊躇しながら答えを導き出すと、「何でそこに補助線を引いたの?どうして?」と先生が説明を求めます。「どういうことか先生は分からなかったなぁ。みんなに分かるように説明してくれる?」 |
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「ああそうか、そうやって同位角を使って求めたんだね。みんな分かった?」質問が出ないようなのでそのまま続ける久永先生。「ここに線を引いた人いなかった?いないか。ここに引いても分かるよね?何でかな?」「あぁ、そっかぁ〜!」みんなが気付かなかった求め方が出てきました。 「じゃ、次コレはどうかな?このあたりを使って考えてみようか。」 「この星型のこの角度が、今の考え方を使って求められるかどうか考えてみて。」 「分かる」と言って書き加えた補助線に上手く説明を加えることが出来なくて、悔しい思いをした子もいたようです。「そうか、キミの場合、いきなり2つの角が同じだって分かったみたいだよね?どうして同じだと分かったのかな?その理由を説明できるといいんだがな。もっと他の考え方をした人いますか?いないかな?いいか、他を考えてみて。どっかに補助線引っぱってみない?」 「じゃぁ次、コレもやってみる?」と久永先生が黒板に新しい図形を書くと、「それって三角形ふたつ組み合わせただけじゃん!」とすぐに気が付いた子がいました。「良く分かったなぁ。三角形で考えれば簡単なんだよね。今日はみんな知ってることばっかりだったんだなぁ。授業はつまらなかったかな?」と久永先生がたずねると、「角の問題なんていちいち覚えてられないよ!」と男子。 |
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「覚えないで考えればいいだろう?」 |
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