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編集後記(感想)
3年A組 A.S
私は動物関係の仕事に就きたいと思っていたので、今動物たちに一番関係のある環境を学びたくてこの授業を選択しました。
授業が始まってみると、堅苦しい講義なんかではなく、日頃私達が「不思議だなあ」「どうしてなんだろう」と疑問に思ったことを校長先生が丁寧に詳しく教えてくれました。
私達が普段何も考えずに歩いている道も、道端には沢山の植物が生えており、花を咲かせています。私達はそれに気付かずその植物を踏みつけていることもあります。そのたびに植物たちは供えられた生命力を発揮して立ち上がってきます。私は今回校庭の植物を観察してそんなことを感じました。
オランダやそのほかのヨーロッパ、アメリカ、様々な国からいろいろな手段で日本に入ってきた帰化植物なのに、日本の地に定着して元気に毎年同じ時期に生えてきます。今回の観察で、私が何気無く過ごしてきた戸板学園にこんなにも沢山の帰化植物が生え、今もなお増え続けていることを知ってほんとうに驚きました。
この講座を受講して、初めて知ることばかりで、この授業で学んだこと、知ったことは忘れずに残り少ない学校生活にも、しっかりと取り組んでいこうと決意しました。
3年B組 E.T
私は、今回の校内帰化植物の観察で、今日、私達の身の回りにある植物の40パーセント前後が、外国からの輸入品に付着したり、また花卉種の輸入などの機会に日本に持ち込まれ定着した種類であると言うことが解かりました。
その中でも、EUROPEやAMERICAなど、欧米地域からの渡来が多く、植物の日本への持ち込みは、有史以前の人々の移住などを含み、また弥生時代(紀元前2〜3世紀頃)に食べ物としてイネと言うそれまでの日本人の生活様式を変化させるまでに私達の生活に密着し、溶け込んだ植物がこんなに昔から入ってきていました。
外来の植物が急激に増えたのは、戦後の日本経済の高度成長によって欧米地域との交流が、盛んになって現代の私達身の回りにある車や家具などの輸入品などの増加のためです。
しかし、良いことばかりではなく日本古来からあった植物が、帰化植物によって生きられる場所を取られてしまい、減少せざるをえない状況にあるのも事実です。これからも外国との交易の広がりにより、持ち込まれる植物が増えていくと思いますが、四方を海に囲まれて地理的に隔離されている日本であるからこそ帰化植物と自国の植物を分けることができるので、両国の植物が一緒に育っていける様な、環境を作る努力をしたいです。
高3C M.K
私は、今まで帰化植物という言葉自体、知りませんでした。
Today、校内植物の観察で、渡来してきた植物が様々なところにあるということが解かりました。その中でも、ヨーロッパやアメリカ大陸などを中心とする欧米からの帰化植物の割合が多く、明治維新後に日本との交流が盛んになっていたことが伺えます。
栽培用として入ってきた植物もあるのですが、貿易や海外旅行などで自然に入ってきたものもあります。それらのどれもが日本の土地に適していたわけではありません。渡来してきても、すぐに消えてしまうものや、日本独特の植物を押し退けて成長していったものもあります。
このように、外来植物が増えて、いろいろな植物を楽しめるようになったのですが、それと同時に日本独特の植物が消えていってしまうのは、寂しい気がします。
In the future、このまま自然破壊が進まないように、私は植物を大事にしていきたいです。そして、地球にいる誰もが幸せに暮らしていけるような環境にしたいです。
今回、この冊子を作るにあたって、私は植物についてたくさんのことを学びました。これからも、この経験を忘れずに植物にも地球にも優しい女(ひと)になりたいです。
3年D組 Y.T
目を凝らして校内の植物を見てみると、意外なものに出会うことに気付きました。野生化したポピーや滅多に見ることができないと言われているタケの花・・・・・。今思えば、それは図鑑が現実になった瞬間だったような気がします。そして私が、いかに外の世界を知らなかったのか思い知らせてくれたのです。
最近の子供は外に出る機会が少ない、と言われていますが、どうやら私も例に漏れず、毎日通っている学校の植物さえも知らなかったようです。今回、このような機会(講座)がなければ、恐らくタケの花が咲いていることも知らずに卒業することになったでしょう。知ることができてよかった、と言うより、何十年に一度しか花を咲かせない植物の花に出合う機会をみすみす逃したら何という損をしたのだろう、と思いました。図鑑の見方や書き方など、いずれにしても、とても有益な調査になりました。
高校3年D組 A.M
高校2年生の2学期、いよいよ来年の選択科目を決めなければいけない時期がやってきたとき、私は受験を意識しながらも、どうしてもこの授業を受けたいと強く思っていました。
受験に必要な範囲を暗記するだけの生物の勉強はそれなりの対策と演習で十分対応できるので、私はこの都会にありながら沢山の植物に囲まれた戸板学園の環境の中だからこそ出来る、自然について深く考える機会が持てるようなこの授業に大きな魅力を感じていました。
実際、高校3年生になって、毎週土曜日の2時間は、とても楽しく、贅沢な授業を受けることができました。校長先生によるボルネオ島の旅行記や、環境ホルモンの危険性と言った話、時には時事問題についての話は、ちょっとした講演を聞いているようでした。校外に出て、軍手とシャベルを手に、学校敷地内の道路沿いに花を植えたり、校内に生育する全植物をリストアップする作業では普段見逃してしまうような小さな発見を沢山することができました。
校内の帰化植物の調査を行っているおりに、生まれて初めてタケの花が咲いているのを観察したことや校内のあちこちにポピーが咲いていたことが一番思い出に残っています。私は花の中でポピーが大好きです。園芸種でなく、グランドのあちこちに力強く咲くポピーは種子を広い範囲に飛ばし、春先には学校周辺を花で飾ってくれます。生態を知るとポピーの姿から感じる優しさよりも野生の力強さを感じました。
講座を終わって
校内に生える植物を一つ一つ採集し、押し葉標本を作ることで始まった授業は、採集時には藪の中で蚊に刺され、苦情も出たが、これも生態系を維持する為の大切なことだと嘘吹き、調査を続行した。標本を作り植物名を調べ、ラベルに必要事項を記入しフロラを完成させる迄にかなりの時間を経過してしまったが、この間、5人のメンバーがそれぞれ個性を発揮し、得意分野を分担するチームワークが出来上がった。
5名という少ない人数での作業は、それぞれにかなりの負担を強いることになり、授業時間では終わらず、報告書の作成では持ち帰り作業が続き、文章の作成担当、帰化植物のスケッチ担当と、それぞれの持味を生かした作業ができたのも、少人数でのチームワークの賜物だろう。
帰化植物という言葉すら理解していなかったメンバーも、講義を挟みながら作業を分担して調べて行くにつれ、生態系について少しずつ理解し、環境問題に関しても、人間中心から、全ての生物を対象とした考え方が芽生えてきたように思う。
調査結果については、調査回数も少なく、春を中心に行ったため、編集段階に入ってから、新たに植物が確認され、慌てて追加したり、データーの修正を行ったが、期限が限られていることもあって、紹介漏れになってしまったものが多々あった。この部分については、今後の生徒たちに托し、さらに正確な資料が作成されることを期待しよう。
最後に、この調査を期に、5人のメンバーの生物環境に対する知識や関心が一段と高まった事は、現在様々なところで論じられている環境問題を地球上のあらゆる生物を対象として捕らえ、それを基に活躍してくれることを念じ、卒業研究とも言える冊子の完成を祝う。
2001年10月 キンモクセイの香る窓辺で
講座担当者 戸部 英貞
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