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本校の国際交流は昭和の初めからでした
中学・高等学校 学校長 望月 伸造
本校は、浄土真宗本願寺派の仏教主義の学校として1924年に創設されましたが、西欧列強の国々と肩を並べることを国策としていた日本は、開国以来なりふり構わず近代化に邁進し、進んだ技術を吸収するために一部のエリートは海外に留学し、一方閉塞した日本に見切りをつけた多くの人々が、南米をはじめとする海外に移民した時代でもありました。
移民した国での過酷な労働に疲弊した日本人は心の安らぎを宗教に求め、西本願寺の別院も各地に建立されました。その中に、ハワイ・ホノルルの別院があります。そこに集う苦しい生活を乗り越えた人たちの中から、「娘は日本の教育を受けさせたい」との希望があり、それを受けた創立者高楠順次郎は、教育理念にある「聡明にして実行力のある近代的女性の育成」の具現化のため、学院内に寄宿舎を設けハワイの移民子女を積極的に受け入れました。残念ながら、第二次世界大戦開戦の足音が迫る世情不安のなかで受入れは困難になり、それ以後現在まで復活はしていませんが、このように武蔵野女子学院の国際交流は昭和の初めにすでに行われていました。今年は、22名の高校生が1年間の留学に出発しました。留学先は英語圏は勿論ですが、ブラジル・スペイン・フィンランド等多方面にわたります。戦前と状況や学ぶ目的も全く異なっていますが、多くの学びの中で一段と成長してくれることを願っています。
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