| 01/8/7 逗子開成 「FREE THROW Vol.3」 7/19発行 |

逗子開成の改革
今年の夏は例年にない暑さになるらしい。そして今、逗子開成のある三浦半島で初の首相となった小泉純一郎さんの人気も、例のないほどフィーバーしている。その小泉さんを中心とする内閣は「改革」をテーマとして生まれ、また今月7月29日投票の参議院選挙の争点も「改革」といってよい。
現在、教育界においても「改革」は推し進められている。公立高校が巻き返しはかるために、東京都では思いきった改革が行われる計画があり、神奈川においても同様の動きがある。また私学においても、より良い学校づくりのために、各校が独自の「改革」を進めている。
逗子開成において現在も推し進められている「改革」は21年前の山の遭難事故という悲しい出来事によって起きた学校危機が契機となっている。その始まりは、学園建て直しのため、昨年亡くなられた本校の卒業生である徳間康快先生が理事長に就任された17年前になる。
学園建て直しのための「改革」における方針・目標としては、逗子開成を昔日のような進学校にすること。それにあわせて、人間形成に必要な様々な教育活動を生み出すことであった。
この方針の基本理念は、必ずしなければならない教科の勉強や、好きな事をするクラブ活動のみならず、思春期・青春期においては多くの経験が必要であるという考えからきている。
ヨット部員のみしか体験できなかったヨット帆走をすべての生徒ができるようになった。映画上映会を毎月開くことによって、生徒が仲間とともに感動の体験ができるようにした。学年や教科による校外活動や体験学習。その他、土曜講座など多くの活動が、すべての生徒が経験できるように生み出されたのである。
ここ十数年の本校の生徒たちは、本当に多くの経験を多くの学友とともにし、中身のこい学園生活を送っている。ただし同じ活動経験は、すべての生徒に同じ感じや思いを起こさせるものとは限らない。感動して涙する生徒の隣りに、シラケた者がいることもある。しかし、これも人は様々であるということを知る機会にもなり、多様な感性、価値観の上に成り立つ国際化・情報化社会で活躍する生徒諸君には大切な経験になるであろう。
そして、前述した「改革」の理念を現実化するための環境(施設・設備)の整備も一気に進められてきた。冬の教室に暖房を入れることから始まり、食堂、海洋教育センター、記念講堂、コンピュータ教育研究所、セミナーハウスの創設。外塀の撤去により地域との垣根をとりはらう。全教室に冷房を入れ真夏でも快適に勉学に励めるようにするなど、数え上げたら枚挙にいとまがない。
そして2年後の創立100周年に向かっても様々な「改革」が計画されている。施設面では、すでに完成したプールおよび校舎とグラウンドの改築。そして教育面では、生徒諸君が大学進学により高い「志」がもてるような計画もスタートする。
逗子開成といえば「改革」を推し進めた私学として世に知られている。しかし現在のみならず、100年近い激動の歴史をもつ本校は、常に「改革」に迫られてきた。逗子開成は「改革」が伝統の学校なのである。
「君子は豹変す」という格言がある。「君子はあやまちと知ったらすぐに改め、善に移ることがきわめてはっきりしている」という意味である。そして、君子は自分のあやまちを認める謙虚さと、意見や態度、行動を変えることのできる勇気がなければならないとも言える。
最後に。君子になるべく「改革の学校」逗子開成に学ぶ生徒諸君も、謙虚さと勇気をもって「自己改革」につとめてもらいたい。 |
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