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ホーム学校リサーチ:学校刊行物男子校聖学院「聖学院報 No.23」

01/11/12 聖学院「聖学院報 No.23」

聖学院報 No.23
人間の危機と聖学院の教育会議
"Trust God;see all nor be afraid"(Browning)

学校法人聖学院 理事長・院長 大木 英夫 

 ニューヨーク・マンハッタンの惨状は、21世紀の戦争の開始と言われる。戦争の中には、幾多の人間破壊があった。しかし、これはこれまでとは質量ともに異なる人間破壊だ。壊されたのは巨大な高層ビルだけではない。そこに見るのは人間破壊の深刻さである。ハイジャック行為は、突如無辜の乗客もろとも空飛ぶ巨大なミサイルのような爆弾と化し、あの世界貿易センターの二つの高層ビルに突っ込んだ。言語に絶する。その冷血も極限的、その知恵も極限的である。目に見えぬ敵とは悪魔のことを言う。21世紀の冒頭、これは人間が悪魔化した瞬間であろうか。たしかに人質という戦争や政治の悪知恵と卑劣な手段は昔からあった。通りがかりの人を道連れに自殺的犯罪行為が行なわれることは今もある。最近も池田市の小学校の子どもたちが、早く死にたいと口走る男によって殺害された。しかし、自殺と他殺ということが、今日の文明の先端においてこれほど過激なかたちで結びつくという出来事がかつてあっただろうか。人間か越えてはならない一線を越えた瞬間、世界中の人びとはそれを見た。2001年9月11日という日を、21世紀は忘れることはできないであろう。(以下略)

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