現在12歳の子どもたちは、私立中高一貫校や公立中高一貫校など様々な中等教育学校のシステムを選択することができるようになりました。この多様な中等教育学校の形は、子どもたちの未来予想図を想定しながらできているはずですが、その未来とはどうなっていくのでしょうか。
今日のような学校選択をした子どもたちは、2030年ごろには社会で活躍し、自分たち自身の子どもが学校選択に直面している時期を迎えているのでしょう。そして2050年にはその子どもたちが成長し、大学で学んでいたり、あるいは社会人としてスタートしていたりしている時を迎えているはずです。
しかし、そのころは、すでに世界の人口分布は大きく変わり、自然環境問題もCO2の削減の問題よりもバイオテクノロジーの人倫問題が大きくなっているかもしれません。地球規模ではなく宇宙規模で考える時代が到来しているかもしれません。21世紀は、20世紀までとは違う背景を持って進んでいることは確かであり、それゆえ21世紀に生きる未来の世界の人々がどのように幸せなイメージを自分たちの手で創り上げていくかは重要問題です。
おそらく日常生活において、ナノレベルからコスモスレベルまでの視野が必要になっているでしょう。ミクロレベルからマクロレベルの日常生活を営んできた20世紀に生きてきた私たちの世代は、あくまで舞台裏でそのサポート役に徹しなければならないでしょう。
そのサポートの一環として、未来からやってきた子どもたちがどのような学習環境を選択すればよいのか、その情報収集・分析や選択指標を考案することは大切な支援活動です。
その支援活動の一環として、私たちNTS教育研究所のスタッフは、1999年から本格的に次のような活動を始めました。
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実際に私立中高一貫校の教職員や自治体、企業と熱心に情報交換をしながら「新しい学習プログラム」や「海外留学プログラム」などを制作編集しています。 |
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またプログラムを通して子供たち1人ひとりの理解領域の変化や成長を定量的/定性的に分析し、それに基づいて「学習カウンセリング」を始めています。 |
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そして、プログラムを編集するにしても、カウンセリングをしていくにしても時代のコンテクストを無視しては不可能ですから、国内外の教育をベースとする多角的な情報リサーチも開始しています。 |
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「未来を創る学校」探しの手がかりとして、学校選択のための基準として≪クオリア・スコア≫をリサーチしています。 |
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以上のような活動を、セミナーで報告したり、毎年レポートとして本にまとめたりしています。 |
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もしかしたら、私たちは、ナノレベルからコスモスレベルの視野を、日常生活で使える人材を輩出する「未来を創る学校」に近いところで活動しているのかもしれません。同じような研究をする仲間との出会いを探しながら、「未来を創る学校」のリサーチを続けていきたいと考えています。
2004年10月25日
NTS教育研究所所長 石井麻美
NTS教育研究所所員の著書及び編著
『創造的才能教育』 玉川大学出版(麻生誠・岩永雅也放送大学教授編)1997年
『21世紀を拓く最先端学習プログラム』 グローバルメディア1999年
『子どもたちは本が好き』 日本児童文学46巻3号1999年
『私立中高一貫教育の表現』 調査季報140 横浜市企画局政策部調査課編1999年
『私学の挑戦−The 授業 Vol.1』 銀の鈴社(分担執筆)2002年
『私学の挑戦−The 授業 Vol.2』 銀の鈴社(分担執筆)2004年
『未来を創る学校』 2004年 |
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